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大阪府大阪市生野区巽東2-2-12 遊山ビル1.2F TEL:06-6754-1919 11:30-14:00(土日祝11:30-15:00)・17:00-22:30/月休 予算:4000~6000円 予約可 |
2012年6月をもって閉店。支店であった「肉料理とワイン YUZAN 南船場店」は継続して営業中とのこと。
大阪・生野区ののどかな住宅街にたつ、コンクリート打ちっ放しのビル。まわりの雰囲気からはある種異質にすら見えるこの店が「焼肉酒亭 遊山」だ。店内もモダンなインテリアで構成されており、焼肉屋というよりは個人オーナーが経営する創作料理レストランのような印象である。
普通の焼肉屋とは違うこだわりは随所に表れている。分厚いメニューの各ページはびっしりと文字で埋められおり、見ると店で使用している調味料の解説や肉の部位の説明、店のポリシーなどが書き連ねてある。メニューが厚いのは焼肉以外の創作料理が充実しているからでもあるのだが、とにかくこだわっている、ということはこれだけでもじゅうぶん伝わってくる。
かといって頑固職人の押しつけのようなこだわりでは決してない。サービスは非常に丁寧で、何を聞いても笑顔を絶やさずに対応してくれる。特に、追加した一人前の肉のためだけに炭を取り替えてくれたり、網を替えに来た時に、一人が未だ焼いているのを見てさりげなく待ってくれていたのには感動すらおぼえた。客に気さくに話し掛けたり、トイレにはあぶらとり紙と楊枝が置いてあったりと、細かな部分で非常に気遣いのある店である。
その心意気は肉にも反映されている。食べやすさに配慮したサイズ、きれいな盛り付け、芸術性の高い皿。手元にはゴマダレ・レモンダレ(レモン+醤油)・塩・レモンと4種のタレがあり、色々な味を楽しんでもらうおうという趣旨なのだろう。肉そのものの下味も、値段の張る正肉は塩胡椒のみ、ハラミやホルモン系は塩ダレ、という風に使い分けていた。ちなみに化学調味料は一切使っていないとの事だ。
食べてみて最も印象に残ったのは上ロースと特上ロースの塩。他の肉とタレものに関しては正直そこまでのインパクトを感じなかったが、やさしい味付けで女性などには好まれそうだ。何よりもサービスの良さ、そして価格のリーズナブルさが嬉しい店である。
モダンな外観 | 上質な上ロース | 皿も美しい特上ロース |
<YAKINIQUESTよりヒトコト>
・上/特上ロース