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東京都港区麻布十番2-1-11 TEL:03-3451-7001 18:00-26:30(日祝18:00-23:30)/無休 予算:4000〜6000円 予約可 |
大方の人にとってホルモン焼き屋のイメージといえば、「古ぼけた店・モクモクの煙・狭いスペース...」というところだろう。そして不思議な事に、そういう汚い感じの店であればあるほど何故か美味そうに思えてしまったりもする。
しかしこの「五臓六腑」は、そんな"ホルモン焼き屋の環境と味反比例の法則"に真っ向から意義を唱える店である。店内は磨き上げられた木材に囲まれたおしゃれ和テイスト。ゆったりとした座敷スペースは暗めの照明と相まって落ち着いた雰囲気を作りだしている。ストレートにいえば、デートや女性同士でも充分に利用できる空間になっているのだ。
とはいえ肉に妥協はない。ホルモン類にはうるさいという博多から来た店だけあって内臓系メニューはリーズナブルかつ豊富。特にお勧めは「丸腸」だ。このぶつ切りの腸を炭火であぶると、外側の皮の部分が縮んで中にたっぷり詰まった脂分が押し出されてくる。熱で溶けた脂が特製のタレと混ざって何とも言えない魅力的な香りを立て始めたら食べ頃だ。口に放り込むと鮮烈な甘みを残し、あっという間にとろけてなくなってしまう。"大人のキャンディ"とでも呼ぶべき逸品だ。
もちろん内臓以外の品揃えも万全。「カクマク」と「サガリ」2種類のハラミを食べ比べられるのも楽しいし、いわゆるカルビやロース、タンなどもちゃんと置いている。そしてそのどれもがあっさりした味付けなのは肉の鮮度と質に自信があるからだろう。素材の良さをストレートに出した、まさに和風の焼肉といった味だ。
もう一つ素晴らしいのはサイドメニュー。スープやちょっとした一品料理がしっかり美味いのも嬉しい。特に「もつキャベ」などはこれだけで軽くご飯1杯は食べられる。ある意味、焼肉屋に置いておくには惜しいメニューである。
麻布十番という立地や店の雰囲気に比してお手頃な価格なのも嬉しい。しかも深夜までの営業。様々なシチュエーションで活躍すること請け合いの、ホルモン好きならレパートリーに加えておきたい店だ。
魅惑の「丸腸」は必食 | ハラミの一部分「カクマク」 | クセになる一品料理「もつキャベ」 |
<YAKINIQUESTよりヒトコト>
・"大人のキャンディ"丸腸は絶品
・内臓っぽくない肉ならカクマク・特選ロースがお勧め
・一品料理だが「もつキャベ」はクセになる味