19，QUEST #8「万両」
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さて、夜食である。
これが本日4店目のQUEST。
YL・S/N・gypsyの3人にとっては
この2日間で8店目の焼肉、ということになる。
もう、いくらなんでもさすがに限界のように思えた。
確かに、食べ過ぎなどというレベルは既に遥かに超えている。
今もし我々の体を切ったら肉しか出てこないだろう。
それでも我々には何故か、「いける」という確信があった。
食べても食べても、網の前に座れば食欲がわいてくる。
何というかこう、胃が一皮むけたような感覚があった。
もちろん、ことごとく我々を驚かせ、感動させてくれる
ここ大阪の焼肉屋のレベルの高さも大きな要因だろう。
22:30。本日の最終目的地「万両」にたどり着いた。
暖簾をくぐったとたん、胃袋は嬉々として収縮運動を開始し
己が内包している、先ほど食べた肉を何とか腸に押しやり
新たな肉を受け入れるためのスペースを創り出しはじめた。
店の雰囲気もいい。
元気な店員さんの声が響く、活気あふれる空間。
煙たさや狭さも、程よく焼肉気分を盛り上げてくれる小道具だ。
「準備オーケー」
胃袋から声がかかった。さあ、戦闘開始だ。
23:30。肉ワゴンは静かにホテルの前に到着した。
結局我々は「万両」でも大量の肉をぺろりと平らげた。
予感どおり、胃は見事に期待に応えてくれた訳だ。
今なら幾らでも肉が食べられる。そんな気さえした。
勢いでもう一軒行こうかとすら思ったほどである。
しかし、その欲望をぐっと抑え、早めの睡眠を取ることにした。
何しろ、まだ明日もあるのだから。
