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広島・山口遠征レポート Day1#1


ある夏の夕方、我々は広島の地に到着した。

夕刻とはいえ夏。日差しは高く、強い。
市の中心から少し離れた「肉料理 カオリちゃん」に着いた時には
あまりの暑さにやや食欲も減退しかけていた。


しかし、駆けつけでオーダーした肉が運ばれてきた瞬間、
我々の胃袋は瞬時にフル稼働のスタンバイ完了となった。


110920-1.jpg


一目で分かる。肉のツヤ、輝きが違う。
肉刺、ついでタン刺を一口。
「おいおい、初っぱなからこれか?」
いきなりテンションはマックス状態に突入である。


110920-2.jpg


焼き物も素晴らしい。
お勧めされた「ほっぺ」や「あごの下」などを次々に焼く。
事前におばちゃんから簡単な焼き方のレクチャー。
肉を美味しく食べて欲しいという心意気が伝わる。
おかげで、慣れない「コウネ」もミスせずに焼けた。


そう、ここ広島には「コウネ」と呼ばれる部位がある。
複数のお店の方の説明によればバラの一部らしい。


110920-3.jpg


特徴は写真のように脂身が大きく入っていること。
そして大抵薄いスライスなのは歯応えがある肉だからだろう。
しかし口にすると脂身は意外とさらりと喉を通り過ぎ、
噛めば噛むほどゼラチン質の旨味が広がるのだ。


ちなみにこの肉、こちらの店では「コオネ」と表記されていた。
さらに「ヤサキ」という文字もあり、尋ねてみるとハツの事らしい。
どうやらメニュー表記にも独自の文化がありそうだ。


独自といえば、この店で我々を最も驚かせたのがこちら。
「白いセンマイ」である。
時々「白センマイ」というメニューを見かけるが、全くの別物だ。



一般的な「白センマイ」は、黒い膜のようなものを湯剥きし、
磨く事で綺麗な白色に仕上げている。
従って肉厚は薄く、肉自体の味は殆どしない。
コリコリとした食感のみを楽しむ一品だ。


しかしこの「白いセンマイ」は、もとから白いものなのだそうだ。
厚みがあり、みずみずしく輝くこの「白いセンマイ」からは、
噛めばジューシーな旨味すら感じる。
普通のセンマイとは全く別モノといってよいだろう。


聞けば、このセンマイは何十頭かに一頭の割合であるらしい。
それを優先的に仕入れられるのは、先々代から食肉市場で働いていた
こちらのマスターの人脈あればこそ、ということだった。


初日の一店目から大きな感動といくつもの課題に出会った。
今回の遠征はなかなか濃いものになりそうだという確信と
あまりの美味しさにやや食べ過ぎたお腹を抱えつつ、
我々は二店目の、お任せフルコースの焼肉店へ向かった。


(つづく)


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コメント [2]

 2011年10月 1日
gypsyAuthor Profile Page

>たかさん
 ホントに素晴らしいセンマイですよね。肉好きにとっては「食べるために旅行する価値がある」ミシュラン三ツ星クラスの一品かと。


 2011年10月 1日
たか

はじめてコメントします。
かつて広島に住んでいました。
カオリちゃんのセンマイは特別ですね!

懐かしく、嬉しく、そして食べたくなっちゃいました(笑)。


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