12,QUEST #2「たじま屋 深江本店」
「とさや」で予定外に満腹になってしまった我々。
しかしQUESTの予定を変える気は毛頭なかった。
次なる店は神戸の名店「たじま屋 深江本店」だ。
大阪市内から電車で約一時間。
始めて降りる深江駅は静かな住宅街だった。
時刻は20時。すっかり暗くなった道をそろそろと歩く。
見つけた。マンションの1Fに明かりと煙が漏れる店がある。
高名さとはうらはらな、庶民的な造りの小さな店だ。
暖簾をくぐるとさほど広くない店内はほぼ満員状態。
にぎやかな客の声を更に上回る、元気な店員さん達。
いやがおうにもこちらのテンションも上がる。
しかしまだ一抹の不安はあった。果たして喰えるだろうか?
「とさや」のライスをたっぷりためこんだ腹は、
明らかにまだNEXT MEATに対する準備が出来ていない。
ええい、ままよ。とにかくオーダーだ。
キムチにタン塩、特上ロースに特上カルビを塩で頼む。
「いきなり特上かよ」と思われるかもしれないが、
何しろこの店、ビックリするほど値段が安いのだ。
特上ロースでも1400円。特上カルビは何と1000円である。
出てきた肉を見てまた驚く。この霜降りが1000円?
早速焼いて口に運ぶ。うん、美味い。これはいい。
値段を考えると納得どころか十二分の味である。
ならば900円の上カルビはどうか?700円のハラミは?
いつの間にか食欲もムクムクと湧いてきていた。
ついでだ。300円(!)のスープもいってみよう。

・・・結局、嵐のような勢いで食べ終わった。
更に膨らんだ腹をさすりつつ、ちらりと時計を見る。
20:50。まだ入店から1時間も経っていなかった。
しかし、次の店の予約時間まではあと1時間強であった。
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