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牛は一“頭”。 by gypsy

赤坂の一ツ木通りとみすじ通りを結ぶ裏路地。
その細い路地をさらに曲がったところにある、
昭和初期から残っている民家のような焼肉店。


二階の座敷に上がり、オーダーしたのは
「牛一匹」というセットメニュー。


塩味皿、タレ味皿、そしてホルモン皿と
合計18種類の部位が次から次と運ばれる。


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「一“匹”」というコトバのニュアンスからは量れないほど
多量で多彩な味のバラエティを堪能した。


赤坂「大関」にて。



肉備忘録 <陸アワビ> by gypsy

またまた、ネーミングの話。


豚の胃だというから、つまりは「ガツ」というやつである。
「ガツ」ならば何度か食べた事がある。
あの、コリコリとした食感が食べごたえのあるホルモンだ。
最近は豚のホルモンを置く店も増えてきているから
口にした事があるという人も結構いるかもしれない。


しかしそこに「陸アワビ」という名をつけるのは、
なかなかのセンスであると言わざるを得ない。


かつての日本では肉食が殺生につながるとして禁止されていたので
イノシシ肉を「山クジラ」とか呼んでいたことがあった。
肉を食べている事を知られないための隠語である。
ところが今では、食感を連想させる比喩として魚介の名を使っている。
何とも楽しいネーミングではないか。


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恵比寿「焼肉チャンピオンPENTHOUSE」にて。




肉備忘録 <トロ肉3秒炙り> by gypsy

最近は焼肉店でもマーケティングの考え方が浸透してきているのか、
「おや?」と興味を持たせられる名のついた肉を時々見かける。


昔は「カルビ」や「ロース」くらいしかなかったはずが
希少部位という概念の登場で「ハネシタ」やら「サンカク」などと
聞き慣れない名で呼ばれる昨今。
焼肉もキャッチーなネーミングで勝負の時代、という訳か。


そういう戦略には敢えてあっさりと引っかかってみるのも手だ。
この日、ホワイトボードに見つけた名は「トロ肉3秒炙り」。
どれ、オーダーしてみるか。
素直に両面を3秒ずつ炙り、口に運ぶ。


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うむ、こりゃライスが進む。
なかなかいいじゃないか、マーケティングというやつも。


駒沢大学「芝浦」にて。



バラ by gypsy

ふと目に飛び込んできたこの張り紙を見て


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「ほう、今日は肉の特売日なのか」
と信じて疑わなかった私は、
やっぱり、どこかがおかしいのかもしれない。


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Tongue Sea by gypsy

タンの海に溺れたい。


とにかく、世は相変わらずのタン不足なのである。
米国牛の輸入再開以来少しはマシになったとはいえ、
それでもBSE騒動以前とは比べ物にならないほどタンがない。
タンの価格はほとんどの店で以前より上昇してるし、
良いタンを置いている店ではすぐ品切れ、なんてことが起こる。


色んな肉をちょっとずつ食べるのももちろん楽しいのだが、
時には好きな肉だけを徹底的に、飽きるまで食べたい。
そんな思いに駆られ、我慢が出来なくなったある晩、
「京城」にて上タンを「大人買い」してみた。


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まさしく“タンの海”である。
もちろん、溺れた。深く深く。



風邪にネギ by gypsy

実は、もう10日も焼肉を食べていなかったのだ。
風邪による体調不良のせいだ。


体調が悪いときこそ焼肉を食べるのが本来の筋というものだが、
あいにくびっくりするほど巨大な口内炎が3つも出来てしまい、
焼肉どころか食事そのものがままならない状態だったのだ。


しかも体調不良のせいかこの口内炎が全く治る気配がなく
ヨーグルトやアイスばかり食べてしのいでいたのである。


さて、体調も口内炎も少し良くなりかけた夜、焼肉に出かけた。


こちらの売りの1つはネギをまぶした肉。
ネギならば風邪にも効きそうではないか。迷わず頼む。
いつものように肉を二つ折にしてネギを蒸し焼きにし、口に運んだ。


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・・・・・・沁みるっ。
ネギが。治りかけの口内炎にっ。
噛むほどにネギエキスが染み出て、口内炎を刺激する。
しかし噛まねば消化が出来ぬ。何より噛まねば味わえぬ。
こうして、抜き差しならない状況にもんどりうつ羽目となったのだった。


結果、体は確かに元気になった。が、残念なことに口内炎は悪化した。



肉備忘録 <特大骨付きカルビ> by gypsy

昔のCMで、同席者が「カルビ」と注文した直後、
「骨付き!」とあわてて付け加えるのがあった。


「骨付きカルビ」。
なんともシズル感ただようネーミングである。


骨のまわりの肉が一番美味いなどともっともらしい理由もあるが
「はじめ人間ギャートルズ」の“あの肉”を引き合いに出すまでもなく
「骨&肉」という豪快なビジュアルそのものが最大の魅力ではないか。


だからなのか「骨付きカルビ」はでかいほど美味そうに見える。


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ならば、これはどうだろう。
焼き網を覆いつくすこのサイズ。もちろんこれで1枚である。
両面をしっかり焼き、ハサミで大きめにカットし、口中へ。
やはり、美味い。


大きなもの、派手なものが好きな大阪らしい肉。
店の名物としていつまでも残しておいてほしい。


大阪「セ・パラムいけやま」にて。




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