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「MEN'S EX」に記事提供しました by gypsy

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おかげさまで時折、雑誌などに寄稿させていただいているが、まさかバリバリのファッション誌からお声がかかるとは思っていなかった。


本日発売の「MEN'S EX」10月号「大人の焼肉検定」というタイトルで4Pの記事を書かせていただいた。

検定、とはいっても中身はQ&A形式のコラムのようなもの。
「サラリーマンに役立つ焼肉知識」がお題だったので、焼肉にまつわるちょっとしたウンチクやら、ただ「美味しい」というだけではない切り口で面白いお店をご紹介したりさせていただいた。


本屋さん等でお見かけされたら、是非お手に取ってくださいませ。



脂付き小腸の美学 by gypsy

ここ数年のホルモンブームも手伝ってか、近年、
脂たっぷり付きの小腸を出す店がずいぶん増えたように思う。


しかし、先日ひさびさに訪れた「やまがた屋」の小腸には
その芸術性において一歩抜きん出ていることを再確認させられた。


最初、小腸はかなり長い状態で切り出される。
ちょうど網の端から端まで行き渡るほどの長さだ。
脂はそれほど多く乗っていない...ように見える。


しかし焼き始めると、どんどん縮まっていく小腸。
やがて当初の半分強ほどの長さになったそれの上には
いつの間にか、こんもりと脂が乗っているではないか。


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そう、つまり、皮の部分が縮むことを計算した上で、
「縮んだときにジャストの量になる脂」を残しているのだ。


ジャストだから、脂のしずくが炭に落ちる事も無い。
だから炎が上がらない。だから、肉が焦げにくい。
仕上がりから逆算しての肉の切り出し。そして焼き加減。
まさにニクらしいほど計算ずくなのである。


大阪一の繁華街、北新地に移転したやまがた屋は、
客単価1.5万円ほどと、かなりの値上がりをした。
今まで以上に、万人にお勧め出来ない店となったが、
ホルモンを、そして肉を焼く、ということを追求している方ならば
やはり一度は行っておくべき店だ、と思う。



J-WAVE PLATOn に出演します by gypsy

先日、歌手の大黒摩季さんが療養のため活動休止を発表した。
青春時代、彼女の歌を街のあちこちでよく耳にしたものだ。
個別の歌にまつわる、甘く切ない想い出もあったり、なかったり。


それにしても、その大黒さんと、
私が青春以降の殆どの時間を捧げてきた「焼肉」がきっかけで
お話する事になるのだから人生というのは分からないものだ。


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今夜22時からのJ-WAVE PLATOn
ゲストの大黒摩季さんと一緒に、
gypsyfrancoiseが出演させていただくことになった。
テーマはズバリ「肉」。
大黒さんが選ばれたテーマだそう。
幾つになってもパワフルな彼女の力の源は、
きっと「肉」にあるに違いない。


ホンモノの彼女を目の前にしたら、
緊張して上手く喋れないのではないかと不安ではあるが、
もしよろしければ聞いてみてくださいませ。



四国・淡路遠征レポート エピローグ by gypsy

クルマは明石大橋にさしかかった。
距離計は1000kmを少し超えたところだった。


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灼熱の四国・淡路をひた走り、焼きまくったこの3日間。
四国の焼肉は、当初こちらで勝手に期待していたような
「ガラパゴス」な焼肉ではなかった。
だけど、独自の焼肉文化の断片は見つけられた。
どろりと濃い、パンチの効いたつけダレ。
味噌汁率の高さと、スープバリエーションの少なさ。
そして時に顔を出す、不思議な盛り付けやおかしな店。
この地でも、焼肉は庶民の楽しみとして根付いているのだ。


しかし、今回訪れることが出来たのはたったの10店である。
読者の皆様からの情報だけでも、行けなかった店は沢山ある。
しかも、遠征後にいただいた情報もいくつかある。


あの、トンネルだらけだった四国の山の奥の方に
もしかしたら見たこともないような焼肉があるのかもしれない。


再び四国を訪れるときがあれば、そんな肉と出会ってみたい。
そんな想いをいだきつつ、本州に戻った我々だった。
 
 
 
...そして、そんな想いをいだきつつ、
新大阪から新幹線に乗る直前の小一時間で
ついついもうひと焼きしてしまった我々なのであった。


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(終わり)



四国・淡路遠征レポート Day3#1 by gypsy

最終日となる3日目、我々はふたたび淡路を訪れた。


まずランチの1軒目。「平松」というお店。
青々とした田園風景の中にぽつりと立つ、洋食屋さんのような洒落た店構え。


中に入ればカジュアルな雰囲気。メニューの価格もお手ごろだ。
しかし、肉のクオリティはかなりのもの。
バリエーションは多くないが、ひとつひとつの完成度が非常に高い。
しかもリーズナブル。このタンで1200円である。


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ハラミも1200円でこれだけのモノが出てくる。
肉繊維のつまった滑らかな食感とジューシーさの両立。素晴らしい。


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シメには味噌汁。


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そういえばこの地域では、殆どの焼肉屋に味噌汁が置いてある。
今日まで訪れた店でも、ほぼ確実に味噌汁はメニューに載っていた。
その代わり、コムタンやユッケジャンといった韓国系スープが無いことが多い。


このあたりの事情は歴史的背景を踏まえて調べてみても面白いかもしれない。
 
 
****************


そしてランチはしご。遠征最後の店は「牛楽」だ。


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三角屋根の小さなお店に入ると、学生とおぼしき女の子がお出迎え。
ふと思うと、淡路のお店は3軒ともそうだった。
ご主人のお子さんなのか、その友人なのか。
お店のお手伝いをしている、というような雰囲気が
何だか懐かしく暖かい空気を作っている。
肉に関していくつか質問するも、ちょっと自信なさげな答え。
それも含めてなんだかいいな、と思えるような空間だった。


こうして3日間、10店のクエストは終了した。


(エピローグにつづく)



四国・淡路遠征レポート Day2#2 by gypsy

四国の地形は、見ていて実に飽きない。


まず山が多い。どこに行っても必ず山が目に入る。
初夏ということもあり、その山々の緑が鮮やかで実に目に心地よい。
さらに海に囲まれているので、ちょっと高いところに行くと海が見える。
そしてそれらの風景を包む青空と入道雲。
一言でいえば、"健全な夏休み"とでもいおうか。
とにかく、気持ちのよい景色が続くのだ。


しかし一方で、四国の高速はトンネルが非常に多い。
特に四国を縦に横断する高知自動車道はすごい。
ヘタしたらトンネルの方が普通の道より長いんじゃないか?
と思えてくるほどに、トンネルまたトンネルなのである。


****************


この日3軒目は「食楽園」という名の、路地裏の小さな焼肉店。
質実剛健な肉を出す、家族経営の小さなお店だ。
メニューの種類も少ない。例えばタンは上も並もなく一種類。
しかし、このレベルで出してくれるならばじゅうぶんだ。


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2日目最後のお店は香川である。
何度目かの高松自動車道にて、徳島から香川へ。
目指すは高松市の「丸恵」だ。
 
 
四国の焼肉店の傾向として「かなり濃い味のつけダレ」が挙げられる。
なんというか、醤油ベースのタレにねっとりとした辛さと甘さを加え
最後はニンニクでまとめあげたような、かなり強烈な味なのである。


こちらのタレも傾向としてはそうだった。
ただし他店に比べ味噌味が強く、独自の工夫がある。
そして、それとは別にポン酢ダレがある。これがよかった。
濃い味一辺倒だとどうしても飽きてしまうところに、
ポン酢が間に入ってくれると俄然食が進むのである。


(写真左がポン酢ダレ、右が通常ダレ)
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肉質も総じてレベルが高い。
一人前1000円を超えるものが殆どないことを考えると
コストパフォーマンスとしては素晴らしいものがある。
なるほど、地元客で行列なのもうなづける店だ。


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(つづく)



四国・淡路遠征レポート Day2#1 by gypsy

さて、2日目である。


ところで高知といえば、「海」の印象が強いのではないだろうか?
それは、我々にとっても例外ではなかった。
そこで、「海」と「焼肉」が融合した店、というものを探し、
ランチをハシゴしてみることにした。


****************


この日1軒目の店は、とにかくアナーキーであった。


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まず、店名は「萩の茶屋」だが、立地は海辺である。
看板には「伊勢エビ 焼肉 海賊料理」とある。
ここはいったい、どんな店なのか?
看板を見上げながらしばし立ち尽くす我々であったが、
真夏の青い空が「ま、細かい事は気にするなよ」と言ってる気がして
とりあえずは思考停止状態のまま、店へと入った。


驚く事に、店内は地元客でかなりのにぎわい。
それも海水浴客などではなく、ここが目的の来店だ。


メニューをみると、これまたカオス。
焼肉、海鮮、炒め物、丼もの、そば、うどん、定食...
他のテーブルを見ると、ある人は海鮮を焼き、
ある人は丼を食べ...と、実に思い思いである。
なるほど、地元の人はファミレス代わりに使っているのだな。
ならばこちらの流儀に従うことにしよう、と
我々にしては珍しく、肉+貝をオーダーしてみた。


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窓の外には小さな港、そして砂浜。
浜で家族連れがBBQをしているのが見える。



そんな風景を眺めながらのカオスなひとときに、
焼肉というものの懐の深さを改めて知らされたように思えた。

****************


さて、高知の海、といえばカツオである。
カツオと聞いて思い浮かぶのは「一本釣り」だ。
もちろん我々はカツオを食べに高知まできている訳ではない。
しかし、せめてそのエッセンスだけでも味わっておきたい。
ランチ2軒目の「天下味」には、まるでそんな我々の
ニッチなニーズに応えてくれたかのようなメニューがあった。


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そう、カツオならぬ、カルビの一本釣りである。
その名も「豪快カルビの一本釣り焼き」。


どうせなら直火で焼いてたたきにしてポン酢と薬味で...
と妄想したが、そういう食べ物ではなかったようだ。


さて、ここで高知に別れを告げ、今度は一路徳島へ。


(つづく)



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