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'11四半期焼肉報告「7-9月は36店」 by gypsy

<7月>・・・17店
高麗亭
どうげん
格之進R
焼肉苑
ゆうじ×2
肉料理カオリちゃん
ふじや
西三代
馬の手
網焼きレストラン見蘭
優太郎
やすもり
ばか盛屋
龍叶苑
和牛JU-BE1129
五臓六腑


<8月>・・・9店
おくむら×2
きらく亭
焼肉くにもと
ランボー
みすじ
よろにく
がんこちゃん
金竜山


<9月>・・・10店
ゆうじ×2
SATOブリアン
はせ川

ふたご本店
いのうえ
金竜山
よろにく
トトリ


<特に印象に残ったQUEST>
山口・萩で奇跡的に出会えた「見島牛」のロース


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2011年は、あのイチローの200安打がストップした歴史的な年となった。
しかし私は今年も淡々と「年間100軒以上焼肉」をクリアした。


いつも言うが、数が目的なのではない。
美味しい焼肉が食べたいという本能の叫びに従い、
日々悔いの残らないような食事をしていたら、
結果的にたまたま100軒を超えているというだけなのだ。


さて、今年もあと3ヶ月。このまま最後まで焼き切る。



「東京オトナ食堂」に協力しました by gypsy

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9月30日発売のグルメガイド本「東京オトナ食堂」にちょこっとだけ協力しました。


グルメブロガー、他45名の方がシーン別にお勧めする「30代オトナ向けの4-5000円台中心の店」が100軒紹介されており、私からは「ホルモン青木」を推薦させていただきました。


掲載されている他の焼肉店も皆美味しいところばかりなので、それ以外のジャンルのお店もきっと外さないだろうと思われます。


全国の書店およびコンビニで発売中ですので、ご興味ある方はチェックしてみて下さい。


尚、掲載店の一部はこちらのWEB版にも掲載されています。



生肉トリビュート by gypsy

本日より牛生肉の新衛生基準が施行された。
その内容を要約するとこうだ。
 
 
・生食用の牛肉は、その表面から1センチ以上の部分を
 60℃以上で2分以上加熱しなければならない。
・これに違反した場合、2年以下の懲役
 または200万円以下の罰金が科される。
 
 
あらためて読むと驚かれる方も多いのではないだろうか。


「表面から1センチ以上を2分以上加熱した肉」はもはや「生」ではない。
論理上は、分厚い肉を加熱して回りを切り取れば「生」で出せるが、
その場合、当然ながら価格は跳ね上がる事になる。


また、罰金がかなり高額(飲酒運転ですら100万以下の罰金だ)
であるため、飲食店にとっては非常に強制力が強いルールだ。
 
 
死者を出した事件に端を発する法改正であるがゆえ、
短絡的にこの法律に反対しようとは思わない。


だが今日を境に、日本の「牛肉の生食」という食文化が
衰微の方向に大きく舵を切る事になるのは事実なのだ。

せめて今まで我々を魅了し、感動をもたらしてくれた
日本全国の生肉達の画像を幾つか紹介することで
生肉文化へのトリビュートとさせていただこうと思う。


*写真はすべて2011年9月30日以前のものです


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神戸「満月」の刺し盛り


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東京「ゆうじ」ざぶとんの山芋がけ


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山形「たけ仙」の和牛牛刺し握り


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大阪「弁慶」のロース刺し


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東京「よろにく」の刺し盛り


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静岡「ふじ」の特選牛刺し


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佐賀「肉上手」のユッケ


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広島「肉料理カオリちゃん」の肉刺し


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愛媛「富久重」のユッケ


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東京「七厘」のとも三角とカメノコの握り



こうして見るとよく分かる。
我々が失ったものは、あまりにも大きい。



広島・山口遠征レポート エピローグ by gypsy

目を閉じると、今でもはっきりと思い出す事ができる。


「白いセンマイ」のみずみずしい食感。


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見島牛との、あの奇跡の出会い。


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下関の、焼肉が生活にとけ込んだ街並み。


例年に増して、濃い体験が出来た遠征だった。


特に、見島牛の焼肉を食べられた事は大きな感動であった。


遠征に先立ってふと思いついた仮説である
「和牛があるからこそ、焼肉が日本でここまで広まった」
という考えが正しいのかどうかは分からない。


しかし見島牛がいたからこそ、日本に和牛が誕生したのだし、
その和牛は全国に広まり、各地で様々な形の食文化を生んだ。
焼肉というひとつのジャンルだけを見てみても、
白いセンマイしかり、とんちゃん鍋しかりであるが、
その土地土地でこれだけ多様な楽しみ方が生まれているのだ。


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どれだけかかるが分からないが、
いつかきっと、日本中の焼肉を食べ尽くそう。
その想いを新たにすることが出来た、
初心に返らせてくれる遠征となった。


まだまだ、行ってない土地はたくさんある。
さあ、次はどこへ焼肉を食べに行こうか。


とはいえ、あの「白いセンマイ」を食べるために
広島には早々に再訪せねばならぬ...なのだが。


(終わり)


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広島・山口遠征レポート Day3#1 by gypsy

最終日の朝。


前日夜(正確には当日未明)に
なでしこジャパンの優勝を見届けた我々は
眠い目をこすりながら、再度「グリーンモール」を訪れた。


昨晩は暗くて見えなかった、商店街の全貌が見える。
なるほど、確かに街の規模に比して焼肉店の数が多い。
その他、韓国食材などを置く店もちらほら。
さらに一歩裏道に入ると、地元向けの小さな商店が並ぶ。
観光地ではなく、生活が息づくディープなコリアンタウンだ。


さて、まずは地域一番店と思われる「やすもり」に入店。
この辺りではダントツの大きな店構え。
店頭ののぼりの数も他を圧倒している。


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接客も丁寧で、内装もゴージャス系。
メニューの種類も非常に豊富だ。
さすがは一番店(おそらく)、である。


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こちらで一番印象に残ったのはこの「骨抜きカルビ」。
要は、骨付きカルビを食べやすくするため骨をはずした、
という訳だが、ネーミングの面白さに思わずニヤリとさせられた。
価格も1000円とリーズナブルな一品だった。


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帰りの交通機関の時間が迫ってきた。
最後は「ばか盛屋」を訪問。
看板に大きく「焼肉の殿堂」と書かれた、
年季の入った店構えにクエスト魂がそそられる。


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ロースや特上カルビなど定番ものを頂いた後、
下関の名物でもあるという「とんちゃん鍋」をオーダー。


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これは、一説にはフグ鍋、あんこう鍋に続く
下関の三大鍋の1つに数えられる料理だそう。
牛ホルモンとたっぷりの野菜を、味噌ベースの出汁で煮込むが、
出汁がごくごく少量なのが特徴的。


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韓国料理文化が盛んな地域は、こういう味付けが非常に上手い。
〆はちゃんぽん麺を投入し、出汁をからめていただく。
お腹も程よく膨れ、大満足の一品だった。
 
 
______________________


3日間で8焼肉。総移動距離280kmほどの
今回の広島・山口遠征は、こうして終了したのだった。


(つづく)


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広島・山口遠征レポート Day2#4 by gypsy

幻の牛「見島牛」との感動の出会い。
その興奮も覚めやらぬうちに萩を後にした我々は
クルマを飛ばし、一路下関に向かった。


一般的には、下関といえばフグなどの海産物の印象が強いだろう。
しかし、実は知る人ぞ知る焼肉タウンでもあるのだ。
戦前、朝鮮半島への玄関口として栄えた下関は、
かねてから彼の地との交流が盛んな土地だった。
繁華街にある商店街は別名「リトル・プサン」と呼ばれており、
そこには数多くの焼肉店が軒を並べている、と聞く。


早くから肉食文化に深く親しんでいた土地では
焼肉も独自の発展をしてることが往々にしてある。


日本中の焼肉を食べ尽くしたいと思っている我々にとっては
是非とも訪れておきたい地のひとつだったのである。


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下関に到着すると、辺りはもうすっかり暗くなっていた。
地図を片手に「グリーンモール商店街」を目指す。
10分ほど歩き、どうやらこの辺らしい、という所にたどり着いた。


大阪・鶴橋に近いようなコリアンタウンをイメージしていたが、
実際はややうら寂しい雰囲気がただよう商店街であった。


既に閉まっている店も多く、暗がりの中を歩く人も殆どいない。
数十メートルおきに、ぽつりぽつりと看板の灯が見えるが、
そのうちのいくつかが焼肉店のようだった。


今夜はあと一軒だけにしておこう。
そう決めて「優太郎」という店に入った。


いかにも地元の家族経営店といった風情の店内。
お客さんは我々の他に一組ほど。
メニューをさっと見て、1000円を切るタンやハラミ等を注文した。


正直、それほど大きな期待はしていなかった。
まだ見島牛の感動の余韻をひきずっていたし、
下関の焼肉ストリートが思ったほどにぎわっておらず
肩すかしを喰らったような気持ちだったことも確かだ。


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しかし、そのハラミを口にした途端、皆の眼が見開かれた。
美味い。少なくともこの価格とは思えないクオリティだ。
ホルモンも新鮮で、クニュクニュとした食感が心地よい。
味付けはやや塩気が濃いが、方向性としては好みだ。



やはり、さすがは焼肉タウン。
秘められた大いなるポテンシャルを感じつつ、
我々はホテルに戻ったのであった。


(つづく)


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広島・山口遠征レポート Day2#3 by gypsy

...待て。焦ってはいけない。
はやる心を抑えて自分を諭す。


まだ開店前だ。昨日で丁度品切れになったのに
ポスターをはがし忘れているのかもしれないではないか。
早とちりのぬか喜び、なんてのはゴメンだ。
 
 
小一時間の待ち時間がやけに長く感じられた。
「網焼レストラン見蘭」へ、ようやくの入店。
案内されたテーブルに着く前に、店員さんに確認。


「今日、見島牛はあるんでしょうか?」
「はい。わずかですが、あります。」
  
  
...やった。
確率わずか数%の当たりくじを、奇跡的に引き当てたのだ。
無謀とも思えた、この分の悪い賭けに勝ったのである。
我々は鬨の声を上げた。


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見島牛 焼肉 焼き肉


ほどなく運ばれてきた「幻の牛」を、
我々はいつも以上の集中力を持って丁寧に焼き上げ、
慈しむようにゆっくりと咀嚼した。


見島牛 焼肉 焼き肉


いわゆる「肉の味」が濃い。力強い印象の肉だ。
コクがあり、噛むほどに心地よい肉の香りが鼻腔をくすぐる。
驚いたのはその食感の柔らかさ。
どちらかというと短角牛のような無骨さを想像していたが、
むしろ黒毛和牛に通じる繊細で滑らかな肉肌だ。
適度なサシがあり、それでいて赤身の美味さも兼ね備えている。


見島牛 焼肉 焼き肉


なるほど。
この元牛がいたからこそなのだな。
一口サイズのピースでも、しっかりと肉の味が堪能出来る肉質。
焼肉が日本全国にこれほどまでに普及し、愛されているのは
この牛から肉質を受け継いだ黒毛和牛のおかげなのだろう。


我々はしばし、焼肉の歴史に想いを馳せた。
もちろん、箸と口はせわしなく動き、肉を捉え続けていたが。
 
 
それにしても、こんな奇跡があっていいのだろうか。
あるかどうか分からない肉を食べに、東京から山口まで出かけて
たまたまその肉に巡り会えるとは。


店員さん曰く、今日の見島牛は前日に突如入荷したものだとのこと。
しかも今日中には売り切れるだろうというくらいの少量だったそうだ。
そして入荷する頻度は、はっきりとは言えないが年6-7回程度らしい。


もはや偶然という言葉では片付けられなかった。
皆、口に出さずとも心で感じていた。
これはもう、神様のなせる技としか思えなかった。


そう、「焼肉の神様」はいたのだ。


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余談だが、この日の夜、なでしこジャパンがW杯で優勝。
主将の澤選手は「サッカーの神様っているんだな」と漏らしたという。


きっと、神様は皆の側にいるのだ。
強く思い、努力さえすれば、その力を貸してくれるのである。


(つづく)


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