精肉店の二階で松阪牛を焼いていただく贅沢
肉の田じま(東京・菊川)
東京都江東区扇橋1-4-1 田じまビルTEL:03-3699-8929
11:00-22:30/月休(祝日の場合翌日)
予算:5000〜7000円
予約不可(団体でコース注文の場合のみ予約可)
交通の便が悪いところにこそ名店あり。焼肉を食べ歩いているとしばしばそう思うことがあるが、ここ「肉の田じま」もそういう意味ではかなりのものだ。最寄りの駅なら都営新宿線の菊川か住吉。あるいは東西線の木場か東陽町あたりか。しかしどこからも歩くにはちょっとしんどい距離という、テキサスヒット的な立地だ。しかしその不便をものともせずに連日多くの人々がこの店を目指して集まってくるのだ。
その理由はひとえに肉質の高さだろう。何といってもここは肉屋が経営する焼肉屋なのだ。店は3F建てのビルに入っているが、1Fはそのものズバリの精肉店。2Fが焼肉屋で3Fはすき焼/ステーキ/しゃぶしゃぶの店…という「肉御殿」っぷり。肉好きならば一度はこんなビルに住んでみたいと思うに違いない。
店内は座敷とテーブル席がそれぞれ5つずつほど並んだ、いわゆる町の焼肉屋といった風景。しかし、そこかしこに置かれた「松阪牛」関連物(木のプレートやトロフィー・トレーサビリティのシールなど)が普通の店とは一線を画したオーラを放っている。仕入れへの自信の現れなのだろう。
食べてみてまず驚いたのは「あぶりレバ刺」。表面を軽くあぶってタタキにしたレバーだが、臭みが全くない上にあぶったことで香ばしさと旨味が引き出されている。レバ刺が苦手な人にでもお勧めしたい一品だ。上タン塩も生肉で申し分のない質。タレのカルビは並でも脂が十分に乗っていて、肉欲を余すところ無く満たしてくれる。多くの人がカルビに求める要素を凝縮したような味だ。〆には特上の松阪牛リブロースを食べたが、口に入れた瞬間に溶けて無くなってしまう、あの高級和牛特有の食感だった。
ただ、少し厳しい言い方になるが、感動という意味では少し物足りなく感じたのも事実だ。肉は確かに一級品だ。どれもかなりの上質モノなのは一目、いや一口瞭然である。ならば何故か。例えば枝肉ヒエラルキーの頂点に立つ「A5松阪牛」が、イコール最高の焼肉用の肉なのか、という事なのかも知れない。いや、もちろん美味いのだが、口の中で噛まずに溶ける肉を焼肉で味わいたいかという好みの問題なのだ。それと、松坂ともなればリーズナブルでも当然ある程度の値段はする訳で、その値段に見合う感動か、という部分もある。又、来にくい場所なのに原則予約が出来ないというのも不便に思えてしまった(とは言え美味い肉を食べられることは確かだし、店員さんの接客態度も丁寧で一生懸命だったのは非常に好感を持てたことを付け加えておく) 。
一言でいえば、ここは霜降り和牛に魅せられた店なのだと思う。高級和牛をガスコンロでジュウジュウと焼き、誰にも気兼ねせずに思いきりほおばりたい。そんな贅沢を堪能したいというニーズにはバッチリ応えてくれるはずである。
「肉御殿」の中は庶民派の雰囲気
必食のあぶりレバ刺
上タン塩
並カルビで十分美味しい
その日仕入れた肉が掲示してある
肉の王様・松阪牛のリブロース
<YAKINIQUESTよりヒトコト>
・あぶりレバ刺は必食。タレカルビ並はコストパーで○。
・店の前および道を挟んだ向かい側に数台分の駐車スペース有り。
肉の田じま
仕事で木場へ。
お昼時に連れてって頂いた【 肉の田じま 】
昼から焼肉ですか・・・・と思ったんですが
どうやら凄く有名店らし…