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この情報は2014年11月29日まで「YAKINIQUEST.com」で掲載していたものです。
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金剛園 (こんごうえん)

リスペクト1希少部位

肉に魅せられたマスターの心意気に脱帽

金剛園(福岡・東区)

金剛園メイン画像

福岡県福岡市東区八田1-11-21

TEL:092-691-1085
17:00-22:00/無休
予算:6000~10000円
予約可

博多の中心地である天神地区からは車で2-30分ほどの場所。最寄り駅からも遠く、アクセスの不便なこの店は、しかしながら博多の焼肉事情通に聞けば必ずと言っていいほどその名が挙げられる名店なのだ。

店は住宅地の一角にあるが、取り立てて目立つ看板もないので見つけにくいかもしれない。隣で営んでいる精肉店を目印にアプローチしよう。ちなみに店の前には駐車場も完備されている。内装に派手さはないがきれいな造りで、テーブル席のほかに掘りごたつの個室もある。

肉のオーダーはもちろん自分で決めてもよいが、まずはマスターに相談してみることを強くお勧めしたい。肉質もすばらしいのだが、何よりこのマスターのキャラクターがこちらの店を唯一無二の存在たらしめているからだ。

マスターは調理服のままでひょいと客席に顔を出すと、気さくな口調でその日の美味しい肉を教えてくれる。時間があれば冷蔵庫からブロック肉を持ってきたり、仕入れや肉のディープな知識について教えてくれることもある。自慢の肉たちをプレゼンテーションする表情はゆるぎない自信に満ちあふれている。しかしそうやって勧めた肉を客が食べているときに、またひょこっと顔を出して「どう?美味しい?」と確認しに来る様子は、失礼ながら可愛らしくて親しみを抱いてしまう。

そしてマスターの話を聞けたならば、肉への自信が相当の努力に裏打ちされたものであることが分かるだろう。精肉店との平行経営だからこそ成り立つ肉質と価格のバランス、毎週のように市内の有名店を食べ歩いての競合チェックなど、ただ商売として考えているだけではとてもやっていけないほどの心血の注ぎ方。まさに「肉に魅せられた」男なのだ。客が美味しいという顔、驚く顔を見たくて仕方ない、という思いがひしひしと伝わってくる。

肉に関してはおすすめを食べていればまず間違いはないが、値段が高めなので(もちろんそれ以上の価値はあるのだが)心配ならば予算も伝えた上でおまかせにするのもいいかもしれない。個人的には肉刺しや塩で食べるヒレなど、肉の味がストレートに出るものをおすすめしたい。食べ終わる頃には店名の前につけられた「超高級炭火焼肉」の名が伊達ではないことが分かるはずだ。

金剛園 入り口
右が精肉店、左が焼肉店

金剛園 ヒレ
圧倒的な肉質のヒレ

金剛園 肉刺し
しょうがが添えられた肉刺し

上タン塩
薄切りの上タン塩

ロースタレ
ロースのタレは濃い目でとろみがある

冷蔵ケース
入り口脇の冷蔵ケース

<YAKINIQUESTよりヒトコト>
・マスターお勧めの肉
・やや値は張るが正肉系は間違いない
・マスターに総予算を伝えておまかせにする手もあり