充実の品揃えで、ホルモン系が苦手な人でも好きな味が見つかるはず

ホルモン道場闇市倶楽部（東京・目黒）

TEL：03-3491-8908
17:00-29:00/無休
予算：3000～5000円
予約可

目黒駅から徒歩２分ほど、ビル内の飲食店街を地下に入っていくと「闇市倶楽部」ののれんが見える。いや、実際は見える前から煙と強烈なにおいで店の存在が確認できるはずだ。

薄暗い店内は七輪からもうもうと立ちこめる煙で視界も確保できないほど。目を凝らすと10名程度が何とか座れるカウンターと、テーブル席が3つ4つあるのが分かる。いずれも隣の人と肩がぶつかるほどの狭さ。ちょっと怪しい店名にマッチした空間といえる。

店に入ったらまず出てくるのが名物の山盛りキャベツ。30センチほどの高さに盛られたキャベツに特製のドレッシングを注ぎ、くずさないようにつつきながらオーダーを練ろう。

メニューは店名どおりホルモン系が中心。ミノやレバーといったおなじみのものはもちろん、ギアラ・ウルテ・ハチノスなど、あまりお目にかかったことのない肉がずらりとメニューに並ぶ。何の肉なのか分からなくても大丈夫。威勢のよい店員さんに聞けば親切に教えてくれる。ホルモン系が苦手な人でも思い切って未知の味にチャレンジしてみれば、美味しく食べられる部位をきっと発見できるだろう。

それでもやっぱりホルモンは駄目、という人は迷わず定番のタンやカルビに行くことをお勧めする。この店はこういった定番系も十分に美味しい。肉質というよりはタレやネギを使った味付けで勝負している肉だが、良心的な価格設定で満足度は非常に高い。特にお勧めしたいのはタレのハラミやツラミ。売り切れ御免のゲタカルビも是非オーダーしてもらいたい一品だ。塩味ものでは豚のネック。脂ののったジュージーな味わいが楽しめる。また変わったところでは豚ドーナツがお勧め。喉の肉を骨ごと薄くスライスしたもので、カリカリに焼いてスナック感覚で食べる。食感も楽しく、思わずビールが進むこと間違いなしだ。

とにかくこの店では煙にまみれながらありとあらゆる部位の肉を焼き、食らうというワイルドなスタイルでのぞんで欲しい。上着は一応預かってもらえるが、出来るだけカジュアルな格好で行くのが礼儀というものだろう。店を出る頃にはすっかり煙でいぶされ、自分自身が「歩く焼肉臭」と化している事に気づくはず。しかしむしろ胸を張って、残り香をいつまでも楽しむくらいの気持ちで帰途につきたい。

お通しの山盛りキャベツ

煙が目にしみる

タレカルビは癖になる味付け

＜YAKINIQUESTよりヒトコト＞
＊2005年6月に改装。広さは前と同じだが内装は綺麗になった。また、新しく導入された排煙装置により、煙問題はかなり改善された。
・ホルモンが苦手な人は、タレハラミ・ゲタカルビ・ツラミ・豚ネックあたりで。スナック感覚で食べられる豚ドーナツもお勧め。
・ホルモン好きならどんどんマニアックな部位にチャレンジして欲しい。
・支店は多いが行くなら直営の学芸大学店がお勧め。
・同じ目黒にある「本牧庭」は系列店らしい。

支店情報：
「ホルモン道場闇市倶楽部　学芸大学店」
東京都目黒区鷹番3-8-4
TEL：03-5768-5327
17:00-28:00/火休