この情報は2014年11月29日まで「YAKINIQUEST.com」で掲載していたものです。
BEEF YAKINIKU DINING YAKINIQUEST」の開店以降、焼肉店レポートの追加・更新等は行っておりません。
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富味屋(ふみや)

リスペクト3

浅草の路地裏に佇む情緒あふれる老舗

富味屋(東京・浅草)

富味屋メイン画像

東京都台東区浅草2-14-7

TEL:03-3844-3667
12:00-26:00/火休
予算:3000〜5000円
予約可

浅草二丁目、公園通りの裏手に古く小規模な焼肉店が所狭しと立ち並ぶ細い路地があるのをご存知だろうか。昭和の空気を色濃く残す通称「焼肉横丁」で今も多くの人に愛されている一軒が「富味屋」だ。50年以上前の開店だというから、まさに焼肉黎明期から営業を続けていることになる。

間口の狭い入口の横には昔ながらの食品サンプルが入ったショーケース。店内はガスロースターが埋め込まれたテーブル席が左手に、小上がりが右手にそれぞれ2卓ずつ。あてがわれる座席スペースは決して広くないが、レトロな雰囲気が好きな向きにはたまらない空間だ。

メニューはホルモン中心で種類も多くなくシンプル。料理ものにケジャンや蟹チゲなどが名を連ねるあたりはさすがは歴史あるコリアンタウンの一角である。
焼肉は塩ダレかタレを選べ、いずれも胡椒をアクセントとしている。注文ごとにタレを調合し、肉にからめて提供してくれる丁寧な仕事ぶりが客席からも見えるのが嬉しい。見た目はかなりしっかりした味付けのようだが、口にするとそこまででもない。甘めだが、優しい味だ。

お勧めしたいのはホルモン系。特にミノが素晴らしい。薄いヒダを何枚もつくるような独特なカットで、さっと焼きで口に運べば小気味よい噛み心地を提供してくれる。味噌ダレも昨今流行りのガッツリ味に比べ、控えめなのが嬉しい。
正肉メニューもわずかながらある。1000円の並カルビあたりがいいだろう。肉質もじゅうぶんだし、甘めのタレにほどよくマッチする。
*価格は2012年訪問時

また、こちらで是非食べて欲しいのは石焼ビビンパ。ご飯をしっかりと焦がすスタイルで、これがまるで中華料理の「お焦げ」のような、バリバリと小気味のよい食感を生み出す。味付けも独特で、コチジャンだけに頼らず胡麻やショウガを上手に使った滋味深い味わい。クセになる一品だ。

高齢の女将さんの仕事は決して早くない。寡黙な息子さんがそれをささえる。その様子が何だか微笑ましく、暖かい気持ちになれる。東京の下町の、情緒あふれる焼肉店なのである。

富味屋 ミノ タレ
カットが美しいミノ

富味屋 並カルビ
胡椒が効いたタレがマッチする並カルビ

富味屋 石焼ビビンパ
お焦げの食感が絶品の石焼ビビンパ

<YAKINIQUESTよりヒトコト>
・石焼ビビンパはマストオーダーの一品
・休日は店内で競馬中継を流すので、競馬新聞を持った人々でごったがえすことも
・早い時間は営業してないように見えることも。出かける前に確認しよう