上質肉と塩ダレでファンを集める下町の優良店
静龍苑(東京・森下)
東京都江東区森下2-14-5TEL:03-3632-2348
17:30-21:00頃/水休
予算:5000〜7000円
予約可
ここもまた下町の穴場と呼ぶべき店である。場所は江東区の森下。焼肉好きの間では有名な「平和閣」の斜め向かいというロケーションだ。見た目はごくごくありふれた、町の焼肉屋といった外観である。しかしここの味が一番だと通うファンが多いという。
「静龍苑」一番のウリはタン塩だ。薄切りで出される上質の生タンは柔らかく、つるりと平らげられてしまう食感。ネギをまぶした塩ダレが濃いめでインパクトの強い味となっている。この味付けにはまるとこの店に通ってしまう事になるのだろう。ちなみに塩ものは全てこのタレで仕上げられている。
他の肉ではロースやミノ、また仕入れがあったときだけ食べられるハラミなどがある。種類はそれほど多くないがどれも一定以上の肉質。やや価格設定が高めなのが惜しいところだ。
もう一つ、この店に関してお伝えしたいのは盛り付けの美しさである。こちらのマスター、おそらくこれにはかなりこだわっているのではないかと推察する。タンやミノを花びらに見立てて立体的に盛りつけた皿は完成度が高く、手をつけるのが惜しくなってしまうほどである。
また、サイドメニューが美味しいのも嬉しい。キムチ・ナムルなどの定番も外しがないが白眉はテグタンスープ。このテグタン、真っ赤なスープに鼻腔をくすぐるゴマ油とラー油の香りが特徴的。一口目はむせるかもしれない。しかし見た目に比べるとそれほど辛くはなく、さっぱりと食べられる。肉が溶け込んだダシは濃厚で、野菜もたっぷりと入っている。
ちなみに店内はテーブル3-4席に座敷席4つ程度の広さ。下町らしい気取らない雰囲気でくつろげる。フロアの女将さんも親切で感じが良く、居心地のよい店だ。
下町らしい店構え
中央からミノ・ハラミ・タン塩
真っ赤なテグタンスープが食欲をそそる
<YAKINIQUESTよりヒトコト>
・タン塩・テグタンスープ
・タレものならロース
ヒーロー【静龍苑/森下】
タンがハンパナイと聞いて、前から来てみたかった。地元の焼肉屋という風情で店先はそっけない。今日はもう飛び込みでは入れないことを主張しているんだろうか、札は…