YAKINIQUEST > 肉コラム > 罪を憎んで肉をニクまず

罪を憎んで肉をニクまず

肉コラム

肉を愛する身には、何とも悲しいニュースが飛び込んできた。
「焼肉酒家 傳々」等を経営する会社「フーディーズ」が、
同社のWEBサイト上で、提供する全ての肉に但馬牛や神戸ビーフを
使っていると誤認させるような表記(優良誤認)をしていたとして
公正取引委員会から排除命令を出されたという問題である。
実際は、正肉の2割が神戸牛、8割はその他の国産和牛であり、
内臓に関しては但馬牛は全くなく、45%が外国産だったそうだ。
もともと牛肉は偽装問題に巻き込まれやすい食品だ。
こういったニュースが焼肉界全体のイメージをも
大きく下げる事につながるのは避けられないだろう。
そういう意味でも今回の事は決して許されるべきではない。
私達は06年から08年の間、同店を数回訪れている。
当サイト上で同店を「リスペクト店」として紹介したのは
そこで食べた肉の味に感動したから、だった。
もっと踏み込んで言えば「但馬牛を食べた」ことではなく
「美味しい肉を食べた」ことに対して、感動したのである。
もちろん、店は客に誤解を与える表記をしてはならない。
そこは絶対だ。
しかし、例え但馬牛ではなかったとしても、農家の方が
一生懸命に育てた極上の牛肉であることに変わりはない。
あの日食べた肉は、間違いなく美味しかった。
感動を与えてくれた。
それだけは自信を持って言える。
罪を憎んで、肉をニクまず。
いち焼肉好きとしては、いたずらにブランドに左右される事なく
「その肉は自分にとって美味いのか?感動を与えてくれるのか?」
にフォーカスするべきと、改めて肝に銘じたいと思う。


6 comments on “罪を憎んで肉をニクまず
  1. てつ より:

    サイト改定後の詫び文も悪意がなかったように説明していますが、「但馬・神戸牛のみ」という肉の素人?でも分かりやすい標語をウェブサイトに掲げていたのは紛れもない事実ですし、お客も仕入れが高い肉なのだと思って(並でも)相場より高い値段を払っていたはずです。
    また差し替えの都合なのかもしれませんが、改定後も「仕入れのジョナサン」なる者が堂々と蘊蓄を語っているのも納得いきません。まるで「人の噂も七十五日」と、人々が忘れるまでダンマリしておけばいいやという態度が感じられ不愉快です。

  2. gypsy より:

    >たらちゃんさん
     フーディーズHPによれば、「並のタン・ハラミ・上ミノ・トントロの一部」が外国産だったようです。内臓全体では外国産45%、国産55%だそうです。この通りだとすれば、ホルモンやココロは国産だった、ということになりますね。

  3. たらちゃん より:

    内臓系は全て外国産との事でしたが、半生で食べたホルモンは、大丈夫だったのか・・・。ココロなんて生で食べていたし・・・。でも旨かったなぁ~。まじで外国産なのでしょうか?自分の舌が信じられなくなった。

  4. gypsy より:

    >BMS12さん
     コメントありがとうございます。私は数えるほどしか訪れた事がありませんが、うち一度は「肉質に関しては東京でも最高峰」と思わせる肉に出会えた記憶があるだけに、かえすがえす残念だなぁ、という気持ちです。

  5. BMS12 より:

    残念なニュースでしたね。
    私も傳々で食べた正肉とホルモンの旨さに感動した一人ですので、gpsyさんのご意見に非常に共感いたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

CAPTCHA