風情あふれる店構えと味付けのバリエーションが楽しい
ホルモン青木(東京・亀戸)
東京都江東区亀戸5-3-10TEL:03-3636-0987
17:00-23:30・土日祝16:00-23:30/月休(祝の場合は翌日)
予算:2500〜4000円
予約可
情緒あふれる下町、亀戸で「亀戸ホルモン」と人気を二分するホルモン焼きの名店がこちらだ。駅からほど近い繁華街の小道に佇む古ぼけたレトロな店構え。ちょっとオトボケなイラストの看板が目印だ。
店内はホルモン焼き屋らしい喧噪感に満ちている。一階のカウンター席は通路を歩く店員さんが背中にあたるくらいの距離感で、あまり広くない店内に可能な限りの座席数を詰め込んだ感じだ。もちろん、それがむしろ味となっている類の店である。ちなみに二階には座敷席もあるのでまとまった人数でも大丈夫だ。
ホルモンはどれも鮮度が高いものばかり。1つ1つのピースが大きめでボリュームも満点だ。それらに加えて、こちらのホルモンの特徴として挙げたいのが味付けの工夫だ。例えばえんがわ(豚ハラミ)にはネギポン酢、シマチョウにはからし、などが用意される。ちょっとしたプラスαなのだが、とかく濃い味主体で単調になりがちなホルモン焼きの世界では、こうしたアクセントを加える事で口中をリフレッシュしてくれるのは嬉しい。看板メニューの青木ホルモン(小腸)をはじめ、どちらかというと脂をたっぷり残すタイプの出し方が多いが、ポン酢やからしなどを他のホルモンにも流用すればまた違った味わいが楽しめるのだ。
また、リフレッシュといえばヨーグルトを使ったドリンクも見逃せない。ノンアルコールも、ヨーグルトドリンク割りのカクテルもあるが、これが舌のリセットには最適。口中もさっぱりするし、乳酸菌はニンニク等の口臭を押さえる効果もあると聞く。焼肉屋に置くドリンクとして新しいスタンダードとなり得る可能性すら感じさせる。
価格も一人前5-600円台が中心とかなりリーズナブル。ドリンクも低価格なのがまた素晴らしいところだ。気軽な日常使いの店として通いたいところだが、いかんせん人気店ゆえ行列が絶えない。特に大勢で行くときには事前の予約が必須だろう。
迫力のシマチョウ
ハチノスと青木ホルモン
飲むヨーグルト
<YAKINIQUESTよりヒトコト>
・シマチョウのからしや、えんがわのポン酢を使い回して味のバリエーションを更に広げよう
・近くに二号店もある