5種類のオリジナルタレで食べる新感覚の焼肉

喜福世（東京・恵比寿）

TEL：03-5704-8768
11:30-14:30・17:00-25:00（土日17:00-23:00）/無休
予算：5000〜7000円
予約可

ここ数年ですっかり都内有数の焼肉店乱立地帯となった恵比寿駅界隈。独立系の店もあれば有名店の支店もあり、希少部位を揃えたところからホルモン中心の店までと、客としては焼肉選択肢の多さが悩ましくも嬉しいところである。

そんな環境にあって「喜福世」は言わば”お洒落韓国料理系”というポジションを築いている店だ。小ぎれいなボトルに入った朝鮮人参や韓国風の置物がセンスよく飾ってある店内には、女性同士の客が目立つ。大衆的な焼肉店や韓国料理店の雰囲気とは一線を画している。
メニューの量も非常に豊富。特に料理ものが充実しており、例えばエゴマのキムチのような、一般的には焼肉店にあまり置いていない前菜・一品ものも数多く揃えているので、あれこれと食べたい向きにはお勧めといえる。スープなども上品な味に仕立てられており、仕事の丁寧さをうかがわせる。

しかし我々ヤキニクエストにとって重要なのはもちろん肉である。こちらの肉で面白いのは、「オリジナル揉みダレ焼肉」と名づけられたシリーズ。これは、カルビやロース・ホルモンなどのベーシックな部位を五種類のオリジナルダレと自由に組み合わせられるというもの。それぞれの肉に対するお勧めのタレはメニューに記載されており、例えばミノならば岩塩とハーブを使った塩ダレ・辛口ダレ・そして醤油味の和風ダレのいずれかが良いとのこと。この他に梨を使った甘味ダレと味噌味のタレがある。それぞれ非常に手の込んだ味付けがされているので、大勢で来てあれこれと食べるのが楽しそうだ。他にも希少部位や厚切りのタンなどの高価でスペシャルな肉もあるが、敢えてそちらには行かなくても良いかもしれない。

味付け同様、店員の対応も丁寧で親切。インテリアや照明とも相まって、居心地の良い空間になっている。女性同士や仲間と訪れて、焼肉も料理もあれこれとつまんで、ゆっくり話をして･･･みたいな使い方がピッタリだろう。そういえばガス火が弱めに設定してあったが、これももしかして「話に夢中になっても肉が焦げないように」という配慮からなのであろうか？

表の看板

ロース×梨を使ったタレ

ホルモン×味噌のダレ

＜YAKINIQUESTよりヒトコト＞
・五種類のタレ食べ比べ