まず、『松阪』は「まつさか」と読むのである。関東の人間は『松阪』をほぼ「まつざか」と読むのではないだろうか。経緯はいろいろありそうだが、兎にも角にも正式名称は「まつさか」なのであった。
似たものに東京の『白金』がある。こちらも「しろかね」である。”シロガネーゼ”などという単語もあるぐらいだが、焼奥義の一つである『白金ルーレット』は「しろかねルーレット」である。今一度注意されたい。
話を元に戻そう。
急ながら夏休みを取ることとなった。
時間はソコソコある。予算はそんなにない。でも遠くへ行きたい。
東京から”青春18きっぷ”で紀伊半島へ行くことにした。
二日目。豊橋から紀伊半島へ。
時刻表を眺めていると路線上に『松阪』のニ文字が・・・YAKINIQUESTのメンバーとして降りないわけにはいかない。松阪に12時前に到着する汽車(電車ではないのだ)がある。松阪発の次の汽車は13時過ぎ、一時間で食べ終わればなんとかなる計算だ。ただ、13時の汽車を逃すと乗り継ぎが悪く2時間以上のロスが出る。一時間の一発勝負。
駅前に降りてみると、大阪の鶴橋のような煙と香りが・・・全くない。商店街に精肉店すら見当たらない。「松阪は肉タウン」だと勝手に思い込んでいたのは何かのステレオタイプなのか。それとも自分自身の身勝手な想像か。
駅前にある看板の情報を頼りに猛暑の中を急ぐ。気温は30度を軽く超えている。この暑さの中を歩いているのは大きなリュックをしょった自分だけだ。「なんかいいなぁ、こういうの。QUESTが感あって。」なんて感慨に浸っているヒマはない、汗が吹き出してくる。早く到着したい。電柱の案内に沿って先を急ぐ。
角を曲がるとそこに店があった。中に入るとカウンター席が空いていた。生ビールと肉を注文する。ビールが染み過ぎる。
そして、肉が出てきた。
松阪肉の「切り落とし」・・・甘い、赤身が明らかに甘くて独特の旨みがある。
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