お洒落に肉を楽しめるダイニングバーのような焼肉屋
まりたん(東京・下北沢)
東京都世田谷区代田6-7-24 ルミナス24 B1FTEL:03-5453-2984
17:00-24:30/月休(祝日の場合は営業)
予算:4000~6000円
予約可
*残念ながら閉店した。(2008年)
ありそうでなかなか無い「くつろげるお洒落な焼肉屋」である。地下1階にある店は広くはないがシックで落ち着いた雰囲気。コンクリ打ちっ放し風の店内は黒を基調としたインテリアでまとめられ、奥にはバースペースのようなカウンター席…と、まるでダイニングバーを思わせるつくりだ。
料理からはどことなく懐石料理のような印象を感じる。例えばタレ。いわゆる普通のつけダレとは別にスダチを使ったポン酢が出され、交互に使って楽しんでと勧められる。つけダレだけではない。もみダレや、ユッケに使われているタレもそれぞれに工夫が感じられる味だった。例えば盛りつけの美しさ。1つ1つの肉はもちろん、キムチやナムル・スープまでが芸術的に仕上げられた状態で供され、食べるのが惜しくなるほどだ。お皿にも非常にこだわっているのが分かる。
肝心の肉自体はまずまずといったところか。悪くは無いのだが、価格が若干高めなので正直感動が薄くなってしまうのだ。特選ものなどはまぁ満足の肉質なのだが、2000円近い値段とあれば当然かなと思ってしまう(BSE騒動による原価高騰のあおりで値段を上げたとの事ではあったが)。塩もタレも総じて上品な味付けなので、濃い焼肉が苦手という人にはお勧めできる。
むしろ驚かされたのはスープ類の美味さだ。ダシを効かせた薄味で非常に優しい味わい。ピリ辛のユッケジャンスープも印象的だったが、特に良かったのは冷やしクッパ。鶏ガラベースのスープをキンキンに冷やしたところにご飯を入れ、そこに温泉玉子とたっぷりのネギをトッピング。ショウガがスープをキリリと引き締めている。シメに食べれば焼肉でこってりとした口中をさっぱりと洗い流してくれる逸品だ。
いわゆる煙モクモク・ガッツリ系はNGという人でも連れて行けるお洒落さ。かと言って敷居の高い高級店という訳ではなく、あくまで気楽に楽しめる雰囲気だ。「今日はイタリアンにしようか、それとも焼肉?」といった感覚で訪れたい。女性同士などには特に良いのではないだろうか。
芸術的に盛られたタン塩
サシも美しい特選ハラミ
冷やしクッパ
<YAKINIQUESTよりヒトコト>
*残念ながら閉店した。(2008年)
・料理・スープ類がお勧め。特に〆の「冷やしクッパ」。