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【閉店】呵々大笑 (かかたいしょう)

リスペクト2

大阪「請来軒」の味を受け継ぐ期待の新店

呵々大笑(東京・久我山)

呵々大笑メイン画像

東京都杉並区久我山4-1-9 久我山ビルB1F

TEL:03-5346-1990
17:00-23:00/?休
予算:5000〜7000円
予約可

*残念ながら閉店した。(2007年)

あの味が東京で喰える。そう聞いただけで身震いする肉マニアは、まぁそんなに数多くはないかもしれないが確実にいるはずだ。大阪焼肉の雄「請来軒」の味を標榜する店が東京・久我山に誕生したのだ(オープンは05年7月)。どうやらスタッフの一人が請来軒で修行を積み、かつ正肉系は同じルートで仕入れているとのことらしい。

場所は久我山駅から徒歩0分。住宅街の小さな商店街の一角だけに、店も小振りでファミリー向けの雰囲気だ。看板に掲げた「大阪・十三 請来軒の味」という文字が自信をうかがわせる。メニューには確かに「上肉」の文字が。ただし店員さんに尋ねてみないと「上肉」の種類が分からない本家とは違い「ミスジ」「ハネシタ」「三角」などの希少部位名が簡単な解説と共にメニューに掲載されている。一般的なお客さんにはこの方が親切かもしれない。気になる価格は本家よりもやや高め。都心から離れているとはいえ東京なのだから多少はやむを得ないだろう。それでもこういった希少部位を出す一部の高級店から比べればずいぶんリーズナブルな価格だ。

それよりも問題は味である。芸術的な霜降り具合、絶妙な熟成、肉の味を引き立てるタレの味・・・間違いなく「請来軒」のものである。始めて口にする人には恐らく驚愕の味であろう。一口食べた瞬間、思わず涙ぐむ人がいたとしても決して不思議ではない。平和な住宅街に住む幸せな家族にはむしろ刺激が強すぎる肉だとすらいえる。

ただし、敢えて苦言を呈したい部分が多いのも否めない。まず、オープンしたてという事もあるのだろうが店内オペレーションには大幅な改善を求めたい。オーダーが出てくるのに時間がかかり過ぎだし注文の取り間違いもしばしばだ。次に、低価格な肉メニューが少ない。先述のように上肉は肉質の割にはリーズナブルだが安い値段ではない。それなのに上肉以外の肉も平均的に高めなのである。住宅街という立地を考えた時にこれはやや苦しいと思う。それから肉以外の料理モノにはもう少しレベルアップを期待したい。そして最後に、やはり「この店ならでは」のオリジナリティある逸品の登場を是非望みたい。

やや厳しいことを書いてしまったが、それもこれもこの店の「上肉」が持つ並々ならぬポテンシャルに大いなる可能性を感じてこそのお節介と受け取っていただければ幸いである。数年後、東京焼肉勢力図を塗り替えるような存在の店になっていることを期待したい。(05/07月)

看板
奥の看板には赤で「請来軒」の文字が

上肉
「上肉」(上イチボ・右ハネシタ・左三角)

極上タン塩
とろけるような「極上タン塩」

<YAKINIQUESTよりヒトコト>
*残念ながら閉店した。(2007年)
・「ミスジ」「ハネシタ」「三角」「イチボ」等の”上肉”
・オペレーション等は今後に期待したい