雰囲気最高。「カウンターでホルモン」の行列店
アジェ(京都・河原町)
京都府京都市下京区西木屋町通松原上ル東側清水町454 美松会館1FTEL:075-352-5757
18:00-23:00(土17:00-23:00・日祝17:00-22:00)※売り切れ次第終了/不定休(木曜多し)
予算:3000〜5000円
予約は基本不可
京都のホルモン焼き屋は、風情のある佇まいと「ここならでは」のオリジナリティ溢れる名物肉を兼ね備えているところが多い。例えば「江畑」の「ギアラねぎ」しかりだし、ここ「アジェ」のホソ塩しかり、なのである。
京都ではかなり有名なこちらの店の目印は、すすけた暖簾とちょうちん、そして店外で待つ大勢の客。あまりにも待ち客が多いので、いったん店先の台帳に名前を書いたら、二軒先にある待合室みたいなスペースで待機する決まりになっている。しかしこの狭い待合室で、知らない者同士が肩を寄せ合いながら小さなテレビを見つめながらじっと待っている時間すらも味わい深く思えてしまうのは、東京出身の私だからこそかかってしまう京都マジックなのだろうか。ちなみに平日の早い時間ならば予約も可能とのことだ。
店内はカウンター8席と4人掛けテーブルが6つほど。外観から想像出来るとおりのボロさと狭さ。更にガスロースターで脂たっぷりのホルモン類を焼いているので煙だらけの煤だらけである。しかしながら、それら全てが「良い感じ」の雰囲気をつくりだしている。
さて、名物の「ホソ塩」。ホソとは、東京ではコプチャンと呼ばれることが多い小腸のこと。たっぷりと脂を残し、あたかも純白の雪が積もっているかのように見えるそれをロースターで焼き、少し甘みのあるさらっとしたタレにくぐらせて食べる。すると良い感じに脂のくどさが中和されて食べやすくなるのだ。価格も600円と安く(07年時点)、ボリュームもたっぷり。口中で脂がとろける感覚が、好きな人にはたまらないはずだ。
ただし、他のメニューも含めて全体的に味付けは濃い目。酒のアテとして設計されているということだろう。ロースやタン・ハラミなどのメニューもあるが、ここは少量のホルモンと酒、そして雰囲気をサッと味わって、次の人のためにパッと帰るのが正しい楽しみ方のように思う。
店の外観
雪のような純白のホソ塩
ホソ塩とつけダレ
<YAKINIQUESTよりヒトコト>
・「ホソ塩」をアテに酒
・平日の早い時間ならば予約可能とのこと
・木屋町松原の交差点からすぐ
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