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友人の子の誕生によせて

肉コラム

電話が鳴った。友人からだ。
「生まれたよ」。
かつて、子供はおろか結婚にすら興味ない、
とお互いに話しあっていたときよりも
少しだけうわずった声での報告だった。
良かったな、おめでとう。
そう言って切った携帯電話の画面をふと見たとき
突然、彼のことがとてつもなく羨ましくなった。
彼が親になったこと、にではない。
9/29(食う肉)生まれの子を授かったことに、だ。
つまり、肉を食べる為に生まれてきた子じゃないか。
 
 
私ならさっそく牛の着ぐるみのような服を着せ
牛の部位のカタチをしたパズルを買い与える。
子供がお箸を持てるようになったらまずはじめに
ワン・エイティ」を教える。英才教育である。
当然、毎年の誕生日は焼肉屋でお祝いだ。
そんな子育てなら、ちょっとしてみたいぞ。
ああ、羨ましい。
 
 
という訳で、あらためて、おめでとう。
2008年の“食う肉”の日に。


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