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この情報は2014年11月29日まで「YAKINIQUEST.com」で掲載していたものです。
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元祖ホルモン 脇田屋 本店 (わきたや)

リスペクト3

味噌ダレと正肉の意外なマッチング

元祖ホルモン脇田屋(三重・松阪)

脇田屋メイン画像

三重県松阪市長月町12番地

TEL:0598-22-1129
11:00-22:00/無休
予算:3000〜5000円
予約可

松阪といえば松阪牛。日本人ならば9割以上の人がそう答えるだろう。高級牛肉の代名詞である松阪牛は東京でも多くの店で供しているし贈答品としても定番である。ならばわざわざ松阪まで行って食べる事はないと思われるかもしれない。しかし、地元でないとなかなか口に出来ない松阪牛の肉がある。それは「内臓=ホルモン類」だ。鮮度が大切な内臓肉は他県には出回らない。一方、東京で屠畜される松阪牛もあるが、内臓は競りにかけられたりしないのでどの牛のものかまでは分からないという訳なのだ。
もう1つ、地元ならではの面白さは味付けにある。名古屋食文化圏である三重県は八丁味噌をふんだんに使うのだ。つまり焼肉屋でも味噌ダレが標準なのだ。

ここ「元祖ホルモン脇田屋」は、そんな昔ながらの味を50年守る地元の老舗である。まずオーダーしたいのはホルモン類だ。黒い八丁味噌がたっぷりと絡められた見た目に、最初は驚くかもしれない。しかし濃い味噌ダレとホルモンの甘い脂の相性はバツグン。ビールのアテには最適な一品だ。

しかしここまでは想像の範疇である。ホルモンよりもさらに強烈なのは、カルビやロースまで味噌ダレで供される事だ。ピンク色の肉の上にどさりとかけられた黒い味噌。このコントラストにはかなりの違和感を覚える人も多いはず。だが、まずは先入観を無くして味わってみよう。「意外とイケる」と感じられるのではないだろうか。あっさり味至上主義の方ならともかく、濃い味も好きという方ならばトライしてみて損は無い。八丁味噌をもしっかりと受け止めつつ自身の個性も主張する、牛の正肉の懐の深さをまた一つ学ぶことができるだろう。

店内は飾らない造りだが清潔で心地よい。椅子やテーブルは簡易でも炭は本格的、というバランスも素晴らしい。気軽に立ち寄ってさっと食べて帰りたい店だ。もちろんシメの汁モノには「赤だし」をお勧めしたい。

脇田屋ホルモン焼き
甘い八丁味噌がホルモンに絡む

脇田屋上カルビみそ
初見は必ず驚くコントラスト「上カルビみそ」

脇田屋赤だし
シメはやはり赤だしで

<YAKINIQUESTよりヒトコト>
・昼からの営業なので旅行や出張の際、さっくりと立ち寄るのもOK
・松阪牛のタンもあり。数量限定なのでご注意を