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おまかせという責任

肉コラム

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「焼肉くにもと」が、この2月から”おまかせ方式”のスタイルになった。
最初の肉のオーダーは3600円からの「お勧め盛り合わせ」のみ。
それだけでは足りない人は、もちろん追加も可能。
金に余裕があるときは、予算を伝えればもっとゴージャスな
スペシャル盛り合わせをお願いすることも可能らしい。
ところで、この試みは個人的に興味深い。
一般的に、焼肉屋での店主の存在は軽んじられがちである。
それはひとえに「客が最後の仕上げをする」料理だからに他ならない。
フレンチやイタリアンがしばしば芸術作品のように扱われ、
それらを創り出すシェフにスポットライトが当たるのとは対照的に
焼肉屋はどうしても店主の技量が表に見えにくいのである。
ともすると「肉を切るだけの楽な商売」とまで思われることがある。
(もちろんそんなはずはないのだが)
「最初はおまかせ 盛り合わせのみ」というスタイルは
マスターの、焼肉に対する静かな主張であり、提案である。
その時々の、一番状態の良い肉を食べて欲しい。
普段なじみのない、さまざまな部位に出会って欲しい。
そんな熱い想いが込められているように思う。
同時にそれは、料理人として「責任」をとることでもあるのだろう。
一方で、我々食べ手から見れば
「確実に美味い」という予感がプンプンするもの、でもある。


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