さすがの我々も、焼肉だけを食べて生きている訳ではない。
たまには他の料理の美味い店を探求しに行くこともあるのだ。
本日訪れたのは、都内のとある羊肉専門店。
最近流行りのジンギスカンとは違い、羊肉を網焼で供する店だ。
(もちろん我々の中ではこれを「焼肉」とは呼ばない。)
・・・で、前置きが長くなったが、これがめちゃくちゃ美味かったのだ。
「固い」「クセがある」「匂いがキツい」・・・などの
羊肉への悪い先入観を完全に覆される品質。
赤身からジューシーな肉まで様々な部位があるのも驚き。
(考えてみれば羊肉にだって部位があるのは当たり前なのだが)
しかも半生で食べられ、驚くほど上品な味わいなのだ。
当「YAKINIQUEST」の趣旨から外れるので、
この店についてここで詳しく紹介することは敢えてしないが
とにかく目からはウロコが、顔からはホッペが落ちまくった夜だった。
そして何より感動したのはマスターの羊肉への愛情である。
羊の肉をここまで食べやすくするのは大変手間がかかるそうで
かなりの時間を肉の「掃除」に費やさざるを得ないとの事。
加えて良質な羊の仕入れルートの確立にあたっては、
生産者との二人三脚での試行錯誤が不可欠だという。
こんな風に羊肉を出す店は他には無いだろうから
まさしく未知の領域へのチャレンジという訳である。
「今もまだ色々と『研究中』なんですよ」
マスターは最後にそう言ってにっこりと笑った。
我々が愛してやまない焼肉店の店主達と同じ顔で。
これからも、こういうマスターがいる店を発掘していきたい。
これだけの愛情を注がれた肉は、美味いに決まってるのだから。
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