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中部・近畿遠征レポート Day2#1

肉コラム中部・近畿遠征2012

二日目。朝から車を飛ばし、伊賀へ向かう。
伊賀と聞けば大抵の人は「忍者」を思い浮かべるであろう。
ところが伊賀には肉好きなら覚えておくべき名物がある。
同じ三重県が誇る松阪牛に匹敵するともいわれる「伊賀牛」だ。
この地方での牛の飼育の歴史は古く江戸時代までさかのぼる。
もちろん農耕用だったが、彦根の場合と同じくそれは表向きの話。
当時から一部では牛肉を食する文化があったらしい。
一説にはその干し肉を忍者が携帯食にしていたという。
真偽のほどは定かではないが、何とも夢のある話ではないか。
現代の伊賀牛は肉質はもちろん、取引方法のユニークさが特徴的。
通常、牛肉は屠畜後に枝肉の状態で販売されるのだが、
伊賀牛の場合は生産者と販売事業者が農家の庭先で話し合い、
JA職員立ち会いの元に生体の状態で取引されるのが殆どだそうだ。
それだけ生産者に対する信頼が大きいということだろう。
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本日の一軒目は「森辻亭」。伊賀牛の卸が経営する焼肉店だ。
着くなり、そのレンガ造りの堅牢な外観に圧倒される。
店内には鉄板焼・ステーキの店も併設し、精肉販売まで行っている。
まさしく伊賀牛の御殿のようなお店なのだ。
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正肉はもちろん、内臓も伊賀牛。
生体販売方式ならばこの点は間違いないだろう。
いずれも間違いの無い質の肉ばかりである。
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広くて清潔感溢れる内装の割に価格は非常にリーズナブル。
ここでも地方焼肉の実力をまざまざと見せつけられた形だ。
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続いて名張市に移動。
今度は牧場・卸・小売を一貫経営している「奥田」を訪問した。
店舗は1階が精肉店、2階が焼肉店という形態だ。
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こちらの白眉はタン刺しだった。薄切りで歯応えがいい。
また、保健所認可済のユッケも取り扱っている姿勢には
伊賀牛の生産から販売までを担うプライドが感じられた。
2012-4-4.jpg
しかし焼肉自体の印象は正直、もう少しというところだった。
たまたま肉の状態がベストでない時に訪問したのかもしれない。
だが伊賀のもう一つの特産品である(かもしれない)ドリンク、
「忍ジャーエール」は喉に心地よい後味を残してくれた。
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注文した品を食べ尽した我々は、即車に乗り込んだ。
ぐずぐずしてはいられない。何しろ本日は5軒で焼く予定なのだから。
(つづく)
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