固定ファン多数 住宅街に潜む小さな小さな名店

ともたん（東京・目黒）

TEL：03-3792-9223
予算：4000～6000円
予約不可

＊以下の記事を書いた後、すぐ近くに引っ越しした。表通りに面し、以前よりもやや広くなった。
なぜ焼肉屋にはこうも「穴場」と呼ぶべき店が多いのだろうか。このサイトでも多くの隠れた名店を紹介してきたが、こと「穴場度」でいうとこの店はかなりの高ポイントになるだろう。

場所は目黒・油面の交差点付近。目黒というと華やかな印象だが、この辺りは意外と駅からも遠く、なかなか訪れないエリアである。目黒通りから一本入った小さな商店街を進むと、ほどなく見つかる小さな小さな焼肉屋。ここが「ともたん」だ。

店内はテーブル３つ、うち１つは２人がけなので満席でも１０人しか入れない広さ。迎えてくれるのはマスターとおかみさん。二人とも愛想をふりまくようなタイプではないがここの肉はどれもしっかりとした味付けで供されるのが特徴的。正肉ならば塩ものはすり下ろしたニンニクがベース、タレものには甘めの濃いもみダレが絡めてある。ホルモン系にはまた別の味付けがされており、マスターが味付け上手なことがうかがえる。

印象に残った肉は「塩ホルモン」。脂をたっぷりと残したタイプで、新鮮で非常に美味い。下味の塩ダレの絶妙さも特筆モノだ。練炭ではなく本物の炭を使っているので火力も充分にあり、表面をパリっと香ばしく仕上げる理想的な焼き加減が得られる。この店の名物はステーキ状の「ザブトン」らしいのだが個人的にはこのホルモンの方がインパクトが強かった。

他には甘めの味噌ダレが絶妙なアカセンも美味かった。それとレバ刺し。厚めで歯ごたえがあるが、新鮮なので臭みもなくつるりと食べられる。我々としてはこれらホルモン系を味・価格ともにここの一押しとしてお勧めしたい。立地・店構えに加えて予約も不可なので、ご近所でなければなかなか行きにくいだろう。しかしその雰囲気と絶品のホルモンを食べに訪れて欲しい店だ。

火力十分の炭火で塩ホルモンを焼く

味噌ダレが絶妙なアカセン

迫力のザブトン

＜YAKINIQUESTよりヒトコト＞
・レバ刺し・ホルモン塩・アカセンなどのホルモン系