圧倒的な肉質に怒濤の接客のパワフルな店
傳々(東京・月島)
東京都中央区月島3-13-1 サンライズ濱田ビル2FTEL:03-3536-0003
17:00-24:00/無休
予算:5000〜8000円
予約可
*2009年3月31日、公正取引委員会の指摘により店で出されている牛肉は100%但馬牛ではなかったことが発覚
*以下の記事は2008年2月にアップしたものである
何でもそうだが、昔から定着しているものがあるところに割って入るには、相当のパワーが必要となる。無論焼肉とて例外ではない。長らく「凛」の独壇場であった月島の焼肉勢力図。近年、これを塗り替える勢いを見せているのが、ここ「焼肉酒家 傳々」である。
そのパワフルさは、予約の電話を入れたときから実感できるはず。受話器の向こうから聞こえてくる威勢の良い声。そしてその奥では、活気のある店内のざわつきに混じって店員の大きな掛け声が響いているはずだ。
電話でもその勢いだから、実際に店を訪れたならあまりのパワーに圧倒されてしまうかもしれない。とにかくすさまじいまでに勢いのある接客なのだ。接客の中身自体は素晴らしい。親切だし、細かなところに気がついてくれるし、肉のことは丁寧に説明してくれるしモノによっては店員自ら焼いて取り分けてくれる。何かというと新しいおしぼりを出してくれる。帰り際には数名の店員がエレベーターの前で見送ってくれる。などなどだ。ただ威勢がよすぎるため、気圧されるように感じることや、時には過剰と思えることもあるだろう。そこの合う、合わないは人によって分かれそうだ。が、もしも合った場合は、確実にあなたのお気に入りの店になるはずだ。
肉は良い。非常に良い。扱っている全ての肉は但馬牛とのことで、そのこだわりは店内のあちこちに飾られた額や、黒板に書かれた解説などを見てもよく分かる。特に素晴らしいのは限定厚切りタン、究極ハラミなどの究極シリーズ。その他メニューにない希少部位も店員に相談すれば出てくる。こちらも確実に感動をもたらしてくれるはずだ。一方ホルモン系も総じてクオリティが高い。特に印象的なのはおろしポン酢で食べさせるホルモン塩。真っ白な脂をたっぷりまとったホルモンとおろしポン酢が意外なほど合う。こってりとあっさりの融合である。またアブシンなど東京ではまだ珍しい部位もある。こちらも店員と相談しつつ、その日の良いものを教えてもらうと良い。
逆に並ものは若干印象が薄い。価格設定は全体的に高めなので、並ものだと価格の割に感動は薄いかもしれない。(但馬牛ということを考えれば高めの価格はやむを得ないのだが)ここではホルモン系をベースにしつつ、予算に応じて究極シリーズや裏メニューをプラスする、という食べ方がベストだろう。
ひとつだけ注意したいのが、おそらくマスターの好みだと思うが、「生」「半生」で食べることを頻繁に勧められること。もちろん好きな人にはいいのだが、例えば生が苦手な人やじっくり焼きたい人ならば、その旨をきちんと主張して自分のスタイルで焼こう。店員の勧め方があまりにも力強いので断りにくく感じてしまう人もいるかもしれないので、念のため。
極上のタン元を使った限定厚切りタン
ジューシーな究極ハラミ
ホルモン塩にはこのポン酢
<YAKINIQUESTよりヒトコト>
・限定厚切りタン・究極ハラミなどの「究極シリーズ」
・ポン酢で食べるホルモン塩・その他ホルモン類
(YAKINIQUESTとしてはホルモン塩は「皮も焼く」事をオススメしたい…)
・自分の好みの焼き加減がある人はしっかり主張しよう
支店情報:
「焼肉茶房 傳々」
東京都江東区豊洲2-4-9 アーバンドックららぽーと豊洲 shipⅥ 1F
TEL:03-3532-8929
11:00-23:00/無休
「傳々 分家」
東京都中央区月島3-8-9
TEL:03-3534-8929
17:00-24:00/無休
焼肉酒家 傳々(でんでん) [月島]
2007年2月23日 2006年12月30日 外観 看板 2006年12月…